4月15日 9時頃

いつもより早起きした私は前日から話題になっていたすばるくんの脱退説が気になり朝起きると早速ツイッターを開き何も無いことを確認すると安心して他のアプリを開いた。


ゲームをしていてキリがよく、

もう一度ツイッターを開くとそこには

「メールが来た」「こわい」

というツイートが2つほどあった。

不安に襲われた。

まさか本当になるとは思わなかった

でもこの時はまだ完全には

脱退説を信じていなかった。

すばるくんは今のタイミングで脱退するはずがないし、脱退する理由が見つからなかったからだ。

サーチしてみても皆メールがきている。

自分は2日前のメールで止まっていてさらに

不安を煽った。

メールが着たところでもっと不安になるだけだが本当にメールが着たのか未だに信じられなかった。


そして9:50頃ついに私の所にも

メールが届いた。

事実だった。本当だった。

「本日午前11時よりメンバーからお知らせがあります。」

この言葉を見たときでも、それでもまだ

信じて疑わなかった。不安にはなったが

疑うことはなかった。


11時になるまでの1時間は私にとって

地獄の1時間でなにをすればいいのか、

なにで気を紛らわせればいいのか分からなかった。


午前11時。

インフォメーションを開いた。

サーバーが込み合っていて全く開けなかったが5分程で文章が表示された。

「頭を強く殴られたような衝撃」とは

この事かと思った。

追いつかなかった。

絶望という言葉がよく似合った。

すばるくんがいない関ジャニ∞が存在する

世の中で生きたくなかった。

恐怖で震えと涙が止まらなかった。


13時頃。

テレビ番組で記者会見の様子が流れた。

いつもの関ジャニ∞はいなかった。

すばるくんはもう違う人のようで

どっくんは涙目で

大倉くんは不貞腐れたような態度で

村上くんは目が泳いでいて

横ちょは泣いていて

そして安はいなかった。


でも記者会見のコメントを見てみると

やっぱりいつもの関ジャニ∞だった。

安が倒れて腰を打撲と聞いて

これ以上ない不安に襲われた。

「なんで」という言葉しか出なかった。

安が心配だった。


私は安田担であり、す担当であった。

やすば担だった。

2人の関係性がだいすきだった。

安はすばるのことがだいすきだった。

すばるは安のことがだいすきだった。

そんな安が精神的にも体力的にも

限界がきていないか。泣いていないか。

ご飯を食べているのか。壊れていないか。

心配だった。


横ちょの泣いている姿を見たくなかった。

母を亡くし、

ヒルナンデスで村上くんを送り、

レコメンで自分が卒業し、

横ちょに泣いてほしくなかった。

すばるのせいで泣いた。

大親友のすばるのせいで泣いた。

自分が守っていたすばるのせいで泣いた。

自分と村上くんの中心にして

ずっと離れないと思っていたすばるのせいで

泣いた。


最後まで渋谷すばるだと思った。

渋谷すばるを連れ去った音楽が憎くて

殺したくて大嫌いになったけれど

すばるくんのことは嫌いになれない。

大倉くんの言う通りだ。

そんな渋谷すばるを好きになったから。

安に止めてほしかった。

メンバーに止めてほしかった。

渋谷すばるは最高にワガママで自分勝手。

メンバーを、ファンを、振り回して

みんなを泣かせた。

20年以上すばるが関ジャニ∞の中心いた。

世界が鮮やかだったと思う。

安が言うように存在がおもしろい。

そこにいるだけで明るくなるって。

でももういない。

そこにはいない。


そんなワガママで自分勝手な渋谷すばる

私はだいすきだ。

死ぬまで、むしろ死ぬ時も安の隣でうたってるものだと。

死ぬまで、むしろ死ぬ時まですばるくんの隣でギターを弾いているものだと。


これから先海外へ行き、

バンドを組むとして全く知らない人が

すばるくんの隣で気持ちよさそうに

ギターを弾いていると思うと反吐が出る。

その人を殺したくなってしまう。

安しか努められないのに。

優しすぎる安が、溜め込んでしまう安が

甘えられる唯一の場所だった。

安はこれからどうしたらいい?

関ジャニ∞はこれからどうしたらいい?


すばるくんは全然考えていない。

すばるくんは全然自分の価値を

理解出来てない。


関ジャニ∞に夢を見られなくなったとか、

関ジャニ∞では夢を見られないからとか、

そういうのではないことを分かっている。

自分の力を試したかったのは、

自分一人で挑戦したかったのは

分かっている。


でもやっぱり関ジャニ∞で叶えてほしいと

思ってしまう自分がいる。


今回の会見でメンバー全員で出た理由に

村上くんの「すばるは誤解されやすいから、不器用だから俺らがいないと。」

という気持ちがあった。

すばるくんは関ジャニ∞がいないと

ダメだと思う。


歌唱力や音楽性の話ではない。

精神面の話で。

20年以上毎日のように一緒にいた仲間と

離れて1人で歩む決断をしたすばるくんは

かっこいいのかかっこよくないのか

よく分からない。

もっと甘えてほしかった。

甘えすぎて欲しかった。

関ジャニ∞はすばるくんに甘えられる事を

心地よく思っていたと思う。



なぜすばるくんは自分なしで

関ジャニ∞がやっていけると思ったのか

疑問に思う。


その先すばるくんにシワが増えた時に

昔はアイドルやってたなあ。

と思われるのが嫌だ。

シワが増えても一緒にいてほしい。

今はひと時の離れ時であってほしい。


その先テレビ番組で昔の秘蔵映像が

流れた時に、内くんとすばるくんだけ

見えないようにカットされるのが嫌だ。


ヒロトの隣はマーシーであるように

すばるの隣は安であった。


すばるは生きる希望をくれた。

死にたかったわけではないけれど

すばるがくれた言葉はどれも一つ一つ

大切なものであって一つ一つに

意味が込められていた。

絶対に忘れない。



渋谷すばるという最高にかっこいい男を

日本は失う。


渋谷すばるは最高にかっこいい。

渋谷すばるがだいすきだ。




1年間しか渋谷すばるを見られなかった。

とても悔しい。

申し訳ない。


だから一つ思ったことがある。

渋谷すばるを連れ去った音楽が憎いから、

渋谷すばるを連れ去った音楽を支配したい

って思ってみた。

渋谷すばるが何もかもを犠牲にしてまで

優先したかった音楽を知りたいと思った。

音楽に携わる仕事がしたいと思った。

夢がなかった私が、

人の言動で14年間変われなかった私が、

変わろうとしなかった私が、

今だけかもしれないけれどすこしでも

そう思えたことは自分でもびっくり

しているしとても嬉しい。



渋谷すばるがそんなにも好きな音楽は、

渋谷すばるが全てを犠牲にしてまで優先したかった音楽は、

どんなに魅力的なのか知りたいと思った。

「やすば」という奇跡の存在を強く繋いで

いた音楽というのは、

どんなに魅力的なのか知りたいと思った。

知らないと悔しいと思った。


渋谷すばるが愛した音楽が

大嫌いになったから、私も愛してみたい

と思った。


渋谷すばるを愛した音楽が

大嫌いになったから、私も愛されてみたい

と思った。


渋谷すばるは音楽を愛しすぎた。

渋谷すばるは音楽に愛されすぎた。


ありがとうすばるくん